前回までは(と言っても既に2年以上経過してますが・・・)Canon製『Canoscan2700F』を前提としたレタッチ手法でしたが、
Nikon製『COOLSCANV』にしてから(これまた購入後既に2年以上経過してます;;;)かなり変わってますので、
最近行っているスキャン&レタッチの流れを今回第4回としてまとめてみました。 この2年でデジタル化が一気に進み、フィルムスキャナーを使う人は極少数と化しましたので、 殆ど参考にならないかとは思いますが、よろしかったらお付き合いください。
@ プレビュー まずは、何の補正もないプレビュー画像です。
フィルム: REALA-ACE
REALAをモーターのような室内で使った場合、通常赤く被ったようにスキャンされます。
今回の例は背景に赤い車がありますので、それほどではありませんが、
これを補正していきます。
トーンカーブを見てもらうと分かりますが、私はBをあまりいじらず、RとGで調整します。 基本は、RGB各レンジを“引き”で調整、RGB合成トーンカーブで明るく持って行きます。
<R>
COOLSCANVにしてからは、色出しはスキャンする段階である程度行ってしまうようにしています。
無い物をあとで作るより、あるものを最大限吸い上げてやる。要はそういうことです。
B 本スキャン→リサイズ→アンシャープマスク この段階までは一気に行い、スキャン画像を貯め込みます。イベント毎・大きい展示会モーターとかだとブース毎。
<ココまでの流れ>
プレビュー(この間に前画像のリサイズ&アンシャープ処理&保存) ↓ トーンカーブ補正 ↓ 本スキャン(この間に次コマの選定・準備) ↓ 次コマプレビュー プレビュー&本スキャン中もお仕事お仕事!タクトタイムを少しでも詰めるために。
C 好みの色へ再調整 最後の色調整は、全ての画像が揃った段階で一気に行います。 理由は日を跨いでレタッチしたりすると、その日の体調特に“目の調子”により色が違ってしまうためです。 それと、レタッチは昼間は行いません。夜やるようにしています。 さて今回の例では、白をギリギリ飛ぶか飛ばないか、 髪の一番暗いところが黒く飛ぶか飛ばないか、 ギリギリのところまでコントラストを攻めてあります。 個人的に高コントラスト画像が好みのもので・・・。 最終色調整は、今でもRGBを分割してモノトーン状態で微調整しています。 これは私が人より色覚能力が低い事によるやむを得ない措置でありますので、 普通の方は全く必要のない業であります。
余談ですが、昔はよく髪の毛で『黒バランス』をとったものですが、
最近は黒髪の方はまずいないので、
茶髪用の色バランスが必要になってますね。 |